ザリガニについて色々見ていて、また面白い雑学があったのでご紹介します!
ザリガニの血
ザリガニはよく脚や触覚等を切られたり自切したりしますが、身体が切断されても血塗れになっていることは1度も見たことがなく、
あれ?ザリガニって血が流れてないの?と気になり調べてみました。
結果、ザリガニの血は普段は無色だそうで、流れていないわけではありませんでした。やはり。良かった。
人間の血が赤いのは、肺から取り入れた酸素を運ぶヘモグロビンという血中の鉄の蛋白質が赤いからですよね。
しかしザリガニの場合はこの酸素を運ぶ役割をヘモグロビンではなくヘモシアニンというものがしており、これは銅の蛋白質で、普段は透明で酸素と結合すると青くなります。
銅は錆びると青くなりますもんね。
ただ水中に溶けてる酸素は空気中よりもだいぶ低濃度なので、ザリの体外から流れ出ても透明に見えてしまうようです。
なるほど〜
ちなみにこのヘモシアニンの血液の生物は、節足動物やイカタコ等です。

ザリガニの血管
血液系の豆知識としてもう1つ面白いネタがあります。血管についてです。
ザリガニなどの節足動物は血の色だけでなく血管も我々人間とは全く違います。
我々人間の血は、心臓から動脈→毛細血管→静脈→そして心臓へ戻ります。血管が体中ずっと繋がっていて、血を運んでいく閉鎖血管系というものです。
しかしザリガニの血は、心臓から動脈へ送られると、途中で血管がなくなり血が組織へ流れ出る開放血管系なのだそうです。
人間の感覚からすると血管が切れると内出血とかしちゃうし、え?血管なくて大丈夫なの?!と驚きなのですが、ザリ達の場合は血管がなくても血は各自、組織の間を通り身体を巡り静脈、心臓に戻っていくようです。上手くできています。
決められたルートを通るのではなくなんとも自由な感じですよね。
この閉鎖血管系と開放血管系にはどちらも一長一短で、
我々人間の閉鎖血管系は、血の通る道筋が決まっているので、効率的に新しい血液と交換が出来る。しかし毛細血管にまで血を行き渡らせなければならず、強力なポンプ(心臓)が必要。
逆にザリガニ達開放血管系は血が決まったルートを通らないので血液の交換は非効率的。組織液や古い血、新しい血など混じってしまうそうです。しかし強力なポンプ(心臓)は必要ありません。

ザリや昆虫の体の仕組みなんかを見ていると、あんなに小さな身体の中に、緻密な仕組みをきちんと機能させて生きていて、生命の神秘を感じます。また面白いザリガニ知識がありましたらご紹介します。
ご覧頂きありがとうございました。
