今回はザリガニのオスとメスについて見分け方のポイントをご紹介します。
はさみの大きさ
成体となるとはさみ(第1胸脚)の大きさがオスとメスで違います。

はさみが全然違いますね。上の写真は生後2年弱、体長9cm程の成体のオスメスです。
エサ争奪の際等の喧嘩でははさみを振り上げて威嚇しますし、交尾の時にはオスがメスのはさみを掴んで固定します。はさみはザリガニの様々な営みにおいて大きな役割を担っています。


このようにはさみを見れば一目瞭然ですが、それはある程度成長したザリガニにおいてで、小さいザリガニでははさみの大きさでオスメの判断はし辛いかと思います。
さて、下の画像はどちらかがオス、どちらかがメスです。分かりますか??


正解は・・・・・
①左♂ 右♀
②左♀ 右♂
でした!①はまだしも②は激ムズではないでしょうか。小さい頃は性差が出にくいようです。
生殖器の有無
ザリガニのオスは第1腹脚が生殖器になっています。



この生殖器はメスにはなくオスにのみあります。はさみを見て判断し兼ねるようでしたらとりあえずひっくり返して生殖器の有無を確認します。
受精嚢の有無
メスには先程の生殖器がありませんが、卵を産むための受精嚢という穴が第3胸脚の付け根にあります。交尾してオスから精子の入った袋を渡されると卵を産み、それらを体外受精させます。
正直この受精嚢はなかなか分かりにくいと思います。ここでまた問題です。下の画像は成体のメスですが、どこに受精嚢の穴があるか分かりますでしょうか??



メスの受精嚢は分かりにくいので、オスの生殖器がなければメスというような判断が簡単なのではないでしょうか。
腹脚の長さ
ザリガニには腹脚という細い脚がお腹にあります。メスはここで卵を抱える為、腹脚が長くなっています。
水中でたまにパタパタやっている時がありますがその時がわかりやすいかと思います。(なんの為かは分かりません)オスは短くてワシャワシャ動くのが可愛く、メスは長くて細い脚が水中で高速でフワフワ動く様がキレイに感じます。

終わりに
今までオスメスの判断方法をご紹介してきましたが、下の画像は生後5ヶ月の2cm程のザリガニです。ここまで小さいと目を凝らしても生殖器の有無や腹脚の長さ、はさみが大きい方なのかなんて全然分かりません。オスメスの区別はある程度成長してからが良いと思います。

判断が難しい場合もありますが、数をこなせば次第に分かるようになったりします。是非ザリガニに無理のない程度にたくさん観察して性別を的中してみて下さい!